臨床4:引きこもりが1回で治った(26才女性)

臨床4:引きこもりが1回で治った(26才女性)

引きこもり画像

(前日までの状況)
数年前から出社ができなくなり自宅に引きこもりが続く
母親が必死
今までも何度か治療を受けさせようとしたが、受け入れない
でも我慢強く続けたところ、「じゃ、行くだけ行く」と言ったので連れてきた

(当日の施術前)
母親が、先に部屋に入り、続けて、娘が入ってきた
身体を丸くし、上着ですっぽり頭と顔を隠し、そのままの状態で座った
カルテに記入してもらうため2人分を渡した
母親が娘にカルテを渡そうとしたが
「おまえ書け!」と言って受け取らない
まず母親の治療を始めた
どんなことをやるのか、娘に聞こえるように、説明しながら施術した

(施術開始)
いよいよ娘だ
娘も観念したのか、上着は脱いできた
私の正面に立ったが、目を見ようとしないし、顔はそっぽを向いてる
(1.捻じれ治療)
私:「じゃあまず顔を真っ直ぐにして、身体を右左に捻ってみようか?」
母親の治療のときと同じ口調で
娘はそのとき聞こえてたはず
娘:左右に捻る
左に行かないのが分かる(でもだから何よっていう感じ)
私:「左に行かないよね」
「これは身体が捻れてるからなんだよ」
「ストレスや嫌なことががあると、自律神経のバランスが崩れてきて、身体が捻れてくるんだよ」
「だからまず身体の捻れを治してみるからね」
といって、捻れを解消する・・・・・・・・・・・・・・・・・(施術時間1分)
「じゃあ、もう一度捻ってみようか」
娘:左右に捻る
右も左も同じように捻れるのが分かる
今まで無表情だった彼女が”あれっ”と表情を変えた
私:「ほら、捻れが取れたでしょ」
(2.自律神経治療)
「こんな感じで、これから自律神経のバランスを正常にしてストレスを抜いていくからね」
娘:なにか分からないけど、まあ言う通りにしてみようかな、という感じに変化している
ベッドに移動し、自律神経のバランスを整える・・・・・・・・(施術時間10分)
(3.ストレス治療
引き続きストレスを抜く準備に入る
特に首から頭にかけて入念に触り、しこりを確認していく
しこりを見つけると
私:「このしこり硬く痛いね。これがストレスだからね」
「いよいよこれからストレスを抜いていきますよ」
「引きこもりになった少し前の時期に、何か嫌なことなかった?」
娘:即座に、頭をこっくりし、頷いた
私:本人には、この原因が何か分かっている、と感じた
「”そういうこと”があると、脳の中にたまってしまい
自分の意志とは関係なしに、四六時中、頭に浮かんでは消えを繰り返し
なかなか前を向いて歩けなくなってしまう」
「”そのこと”が消えると、前に向かって歩け出せますよ」
「今から、”そのこと”を消しますからね」
「じゃあ、”そのこと”を思い出してみて。思い出したくないかもしれないけど」
と言って、ストレス反応を探っていると
大きなストレス反応が出てきた
ストレスの”大きさ””強さ””速度”が全てで最大値だった(ストレス度検査法による
じっくりとストレスを抜いていると、娘の身体が震えてきた
震えを我慢している様子が、私には分かった
と、その時
娘:「うっ!」
と声を出し、顔を横に向けた
周りで、恐る恐る見ていた母親を含めた4~5人は
一瞬、何が起こったのかを理解できなかったようで
また引きこもり現象が出たのかしら、と不安そうに顔を見合わせていた
私:周りの人には”大丈夫大丈夫これで引きこもりが解消するから”と顔で合図を送りながら
娘に掛けていた崩れていたタオルを、掛け直した
娘は、溢れ出る涙を、必死に堪えていたが、堪えきれずに
そのことを人には見られたくなかったので、横を向いたのです
私はそのことが分かっていたので
「大丈夫大丈夫、もういやなことは消えましたよ」
「もう引きこもりにならなくてもいいんだよ」
と言って、タオルを取って、起き上がってもらった・・・・(施術時間15分)
(施術終了)
娘:「頭が軽くなった!」「スゴイスゴイ!」と言って
満面の笑顔を作ってくれた
周りの人たちとも、笑顔で会話していた

(後日談)娘は翌日から元気で仕事に行きました

晴れやかな画像

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