2-6.自然治癒力が働かなくなったわけ

最後に残った課題は、なぜ自然治癒力が働かなくなったのか?、です。
一言でいえば、人間は〖自然〗の一部である、を忘れたことが原因であると、強く言いたいのです。ここで言う〖自然〗とは、〖宇宙〗かもしれないし、〖気〗かもしれないし、村上和雄の言う〖サムシンググレート〗かもしれないし、〖神〗と言っていいのかもしれない。
人間は〖自然〗の中で生かされているのです。その生活をしていれば、自然治癒力はいつまでも働き続けていたはずなのです。でも、〖自然〗を利用しようとしたり、〖自然〗から離脱してひとりで生き発展しうると考えたあげくに、人間が〖自然〗の対立者になってしまい、偉大な自然治癒力を破壊してしまったのです。
自然農法を実践した福岡正信は「わら一本の革命」のなかで、「一般的に考えれば、人間の知恵ほどすばらしいものはない。人間がつくりだしたもの、なしとげたものは、文化にしても歴史にしてもすばらしいものだ、と誰もが信じている。でも〖自然〗は、人間がほんのちょっとした知恵を加える、ちょっとした技術を加えたときに、とたんに狂ってしまう。狂ってしまって悪い結果が出てくると、それを懸命に訂正しようとする。」と述べています。〖自然〗に還ろう、と言い続けています。
結局、人間がその知恵と行為でもって、〖自然〗に対して何か悪いことをする。悪いことをしておいて、それに気づかないまま放っておいて、その悪いことをした結果が出てくると、それを懸命に訂正する。そして、その訂正したことが効果をあげると、いかにもそれが価値あるりっぱなものに見えてくる。というようなことを、人間は飽きもせずやっているわけです。
でも、今回のBB法の発見で、少しでも〖自然〗に近づくことができ、結果として破壊され眠ってしまった自然治癒力を覚醒できたのです。

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